
他部門(機械、電気、土木等)との共同作業の中で、合理的で効率的な建築計画を作成し、新築、改修、耐震補強等の設計を行います。業務の中には意匠、構造、設備及び施工管理、調査等があります。
上下水道施設の機能を最高に発揮できるよう意匠、構造、設備の面からバックアップをします。一般建物とは異なり、大スパンや吹き抜けがある場合も多く、重要な作業になってきます。
建築物内での快適な環境づくりはもちろんのこと、外部への騒音、振動の拡散を防止もきびしく要求されます。また、省エネ、防災も重要性が増しています。
施設は様々な環境の中で建設されるので、各地域での法規制に適合させます。また、用途によっては危険物を扱ったり、騒音、振動を発生する場合もあるので、建築基準法ばかりではなく、消防法、騒音規制法、振動規制法、その他に適合させます。
設計が終わり、実際の工事が始まると、施工者と施主の間に入り、工事が設計図書のとおり進められているか確認する作業のある場合があります。
近年、老朽化していく施設は取り壊すのではなく、メリットがあれば補強、改修を行い延命させる方向になっています。将来の計画を立てるための調査も頻繁に行われています。
上下水道施設も一般の建築物も基本的には必要な知識に変わりはありません。建築学科で学んだことのほとんどは上下水道施設の仕事に役立てることができます。次にあげる知識はすべて初めから必要ということではなく、仕事の中で学びたいものの例です。
施設の平面計画、断面計画、意匠。
構造計画、構造計算、地盤、振動。
給排水衛生、換気空調、照明、防災。
コンクリート工学、仕上材料、施工監理。
都市計画法、建築基準法、消防法。