コンクリート構造物の劣化状況を非破壊検査法のひとつであるiTECS 技術を使って、コンクリートを破壊することなく調査・診断します。
iTECS技術とは |
iTECS技術の特徴 |
■ 測定は叩くだけ ■ 多機能 |
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コンクリート健全度調査−iTECS技術
iTECS技術の内容 |
☆ コンクリートの圧縮強度推定 ☆ コンクリート厚さ測定と内部欠陥状況の探査 ☆ コンクリートのひび割れ深さの測定 |
iTECS法(衝撃弾性波法) |
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また、弾性波は、物性の違う2層が存在するとき、境界面で必ず反射する。反射する割合は、弾性波が伝わる能力を表す音響インピーダンスZ(N・S/m3)に依存し、反射率は次式のようになる。 |
コンクリート、水、空気のZの値を求めると、 |
よって、R1は約72%反射する。 |
・コンクリートと空気の反射率R2は、 |
よって、R2は約100%で反射する。 |
弾性波とは? |
【波の種類を選択し,その後右の矢印ボタンを押してください!】 |
コンクリートの圧縮強度を推定する |
ひび割れ深さを測定する |
受信センサーの測定波形の第1波は、縦弾性波がひび割れ先端を回折する角度によって変化し、回折角度が90°以下の第1波は、下向きの波形状、回折角度が90°以上の第1波は上向きの波形状となる。 |
この時、ひび割れ先端、打撃点および受信センサーの設置点は同一円弧上の点となることを利用してひび割れ深さを算出する。 |
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また、斜めひび割れの場合のひび割れ深さの算出方法は、右図のように2つの円の交点が先端になるように描く。 |
iTECS技術の流れ |
iTECS技術とその他調査の比較 |
種類 | 非破壊試験 | 破壊試験 | |||
iTECS法 | 超音波 | 打音法 | コア抜き | はつり | |
主な目的 | 構造物の内部欠陥の探査及び、コンクリート表面の劣化状況調査 | 構造物の内部欠陥探査 | コンクリートの剥離・亀裂調査 | コンクリートの圧縮強度 | コンクリートの中性化と鉄筋状況調査 |
原理 | 弾性波動 振動応答 |
弾性波動 | 振動応答 | − | − |
適用限界 | 厚さ・深さ(m) 0.1 ~ 2.5 |
深さ(m) 0.2 |
厚さ(m) 0.1 |
− | − |
研究レポート |
テーマ |
執筆者・発表者 |
投稿先・発表先 |
団体名 |
複数センサーでのパワー比同時測定によるコンクリート構造物の内部空隙探査 |
島田浩司、石垣享一 他 |
平成28年度 秋季講演大会(仙台) |
日本非破壊検査協会 |
複数センサー固定・ハンマー移動による剥離探査の実験 |
島田浩司、石垣享一 他 |
平成27年度 秋季講演大会(札幌) |
日本非破壊検査協会 |
多点同時測定によるコンクリート構造物の剥離探査 |
島田浩司、石垣享一 他 |
平成27年度土木学会全国大会 第70回年次学術講演会 |
土木学会 |
ひび割れ深さによる弾性波速度の変化 |
石垣享一 他 |
講演概要集 |
日本非破壊検査協会 |
主な実績 |
茨城県 | 2016年 下水道処理施設耐震診断業務 | |
三重県 | 2015年 下水道施設耐震・耐津波診断業務 | |
群馬県 | 2014年 砂防堰堤非破壊調査業務 | |
茨城県 | 2013年 覆蓋水処理施設耐震診断業務 | |
神奈川県 | 2012年 配水池耐震診断業務 | |
新潟県 | 2012年 下水道施設耐震診断業務 | |
神奈川県 | 2012年 ポンプ場耐震診断業務 | |
埼玉県 | 2011年 ポンプ場実施設計現地調査業務 | |
新潟県 | 2011年 合流式下水道緊急改善雨水帯水地基本設計業務 | |
栃木県 | 2010年 調整池コンクリート調査診断業務 | |
静岡県 | 2010年 橋梁下部工コンクリートひび割れ調査 |