
コンクリートのひび割れ近傍で打撃すると、弾性波は球状に伝搬しひび割れ先端で回折する。この縦弾性波を測定して、ひび割れ深さを測定する。
受信センサーの測定波形の第1波は、縦弾性波がひび割れ先端を回折する角度によって変化し、回折角度が90°以下の第1波は、下向きの波形状、回折角度が90°以上の第1波は上向きの波形状となる。
測定は、ひび割れを挟んで打撃点と受信センサーを設置し、両者の距離を変化させながら測定し、波形の第1波を観測して回析角度が90°となる設置点を把握する。この時、ひび割れ先端、打撃点および受信センサーの設置点は同一円弧上の点となることを利用してひび割れ深さを算出する。
この時、ひび割れ先端、打撃点および受信センサーの設置点は同一円弧上の点となることを利用してひび割れ深さを算出する。 |
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また、斜めひび割れの場合のひび割れ深さの算出方法は、右図のように2つの円の交点が先端になるように描く。 |
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